モトローラとは?製品の特徴やおすすめのモトローラ無線を紹介
モトローラは90年の歴史を誇る、トランシーバ―や無線業界を代表する企業の1つです。
安全性と生産性の向上に日々挑戦をしながら、数多くの製品を生み出しています。シェア率は、世界50%以上を超えていますが、まだまだモトローラについてよくわからないという方も多いでしょう。
今回は、モトローラについて知りたい方に向けて、モトローラについてや取り扱っている商品、特徴についてご紹介します。
モトローラの会社概要
モトローラは、1928年に創業された90年の歴史を誇るトランシーバーや無線業界を代表する企業です。世界初のトランシーバーを開発したり、軍事用としても採用されたりしている高性能で高品質の製品を数多く生産しています。
シェア率は、世界50%以上を超える程の人気を誇っており、顧客満足度を高めるための様々な施策を行っています。例えば、メーカー保証期間を2年以上の製品や様々なシチュエーションに合った無線機などが代表的施策です。
現在は、シンガポールを始めとしたアジア圏での販売に力を入れています。次に、モトローラソリューションズについてご紹介します。
モトローラソリューションズについて
モトローラソリューションズでは、「テクノロジーを通じた安全性の変革」を理念に企業と公共安全組織の顧客の安全性と生産性を維持するテクノロジーと製品提供に注力しています。
モトローラソリューションズでは、以下のサービスを提供しています。
- 地上移動体無線
- 公共安全LTE
- 映像セキュリティとアクセス制御
- 管理サービスとサポートサービス
2018年には、是会で最も称賛される企業を受賞する「World’s Most Admired Companies」ネットワークおよびその他の通信機器部門の第3位に輝きました。
安全性を提供するために、サービスの提供や様々な賞の受賞、生産性を維持するためにテクノロジーの設計を日々、磨き続けています。
モトローラが取り扱っている5つの製品
モトローラが取り扱っている製品は以下の5つです。
- 簡易無線
- 一般業務用無線
- 特定小電力トランシーバー
- IP無線
- MCA無線
1つずつ見ていきましょう。
1.簡易無線
モトローラの簡易無線は総務省によって決められた周波数がチャンネルに割り当てられています。
モトローラは「免許局」と「登録局」どちらの簡易無線も取り扱っており、「MiTシリーズ」や「GDBシリーズ」、「GDRシリーズ」などの製品があります。
2.一般業務用無線
モトローラで開発されている「一般業務用無線」の代表製品が、業務用無線機MOTOTRBO(モトターボ)です。
MOTOTRBO(モトターボ)は、世界標準規格DMRに準拠した製品です。そのため、顧客が抱える課題や目的達成を確実に解決してくれる製品として多くの企業・組織からの人気を誇っています。
3.特定小電力トランシーバー
モトローラでは、日本で企画・開発された日本国専用の特定小電力トランシーバーを取り扱っています。特定小電力トランシーバーの全製品が総務省の技術基準適合認定を受けているため、安心して利用可能です。
また、日本国内だけでなく、様々な国・地域に合わせた特定小電力トランシーバーも取り扱っています。顧客の安全性を担保するためにも、必要であれば国ごとの検定試験を受けており、認定を受けたうえで販売しています。
モトローラの特定小電力トランシーバーは、どこで利用しても安全に使用できるのが魅力がです。
4.IP無線
モトローラが取り扱っているIP無線は以下のとおりです。
- EVOLVE Android LTE ハンディタイプIP無線
- モトローラ WAVE™ ブロードバンド無線
- WAVE™ PTX
- モトローラWAVE™ ブロードバンド無線機 TLK100
- TLK150
- WAVE™ ブロードバンドPTX モバイルアプリ
モトローラのIP無線は、無線機専用の機能のみではなく、通話や様々なアプリに対応できる業務用ワンストップ・ソリューション端末が販売されています。様々なシチュエーション・用途で使用できる無線として高い人気を誇っています。
5.MCA無線
※2024/9/3追記
MCAアドバンスは2027年3月31日、デジタルMCAサービスは2029年5月31日にサービスを終了することが決定しており、現在新規契約の受付は行っておりません。
モトローラでは、MCA無線が取り扱われています。MCAの特長は以下のとおりです。
- 大音量で鮮明なオーディオ
- 直感的な操作で十分
- バッテリー寿命が比較的長い
- 耐久性に優れている
その他にも、オプションが整っていたり、セキュリティ面で安心安全の機能が備え付けられていたりします。また、持ちやすく、操作しやすいコントロールキーも搭載されているため、誰でも簡単に使用できるでしょう。
モトローラ無線の特徴
次に、モトローラ無線の特徴を下記の順序でご紹介します。
- モトローラ無線の価格
- モトローラ無線の長所
- モトローラ無線の仕様
無線やトランシーバーを選ぶ際の参考にしてください。
モトローラ無線の価格
モトローラ無線の価格は以下の一覧をご覧ください。
略称/型番 | 種別 | メーカー希望小売価格(税込) |
CL168 | 特定小電力トランシーバー | 32,780円 |
CL08 | 特定小電力トランシーバー | 17,600円 |
PMMN4071 | スピーカーマイク | 15,300円 |
モトローラでは、特定小電力トランシーバーやスピーカーマイク、簡易無線以外にも、インカムなども発売されています。インカムであれば、1,000〜20,000円台の商品が多数取り揃えられています。
モトローラ無線の長所
モトローラ無線の長所は以下のとおりです。
- 薄型・軽量のデバイス
- 使用者のことを第一に考えた操作性
- ストレスを感じさせない通信速度・距離
- 人間工学に基づいた性能
- CLシリーズのオーディオアクセサリーが使用可能
モトローラから販売されている無線の多くは、モトローラ独自の信頼性テストをクリアしています。温度ショックテストや粉塵テスト、振動テストなど様々なテストをクリアして販売されているため、安心して利用できます。
モトローラ無線の仕様
モトローラ無線の仕様は以下のとおりです。
仕様名称 | 特長 |
インテリジェントオーディオライト機能 | 周囲の騒音に合わせて、音量を自動調節 |
イコライザー機能 | 音量を好みに合わせて調整可能 |
クイックアンサー機能 | 録音メッセージをボタン1つで送信 |
VOX機能 | 送受信を音声で切替可能 |
スキャン機能 | 2つのスキャン機能を搭載し、複数のチャネルの切替が可能 |
セカンダリPTT | 1つの端末で複数グループとの通話が可能 |
スーパーセーブ機能/2時間オフタイマー | 長い時間使用が可能で、無駄な電池消費を抑えられる |
緊急通報機能 | 様々なモードを備えて現場のニーズに応えられる |
ノイズキャンセリング機能 | ノイズキャンセルで騒音下でも雑音をカットする |
ただし、モトローラ無線の使用は商品によって異なります。仕様については商品ごとに記載されているため、導入を検討する際には、ぜひ参考にしてください。
おすすめのモトローラ無線6選
弊社がおすすめするモトローラ無線は以下の6つです。
- MiT5000
- MiT7000
- MiT3000
- CL08
- GDR4000
- CL268
1つずつ順番に見ていきましょう。
1.MiT5000
MiT5000は、モトローラ無線の人気商品の1つです。MiT5000の特長は以下のとおりです。
- 堅牢性の高い本体製品
- モトローラ独自の信頼性テストクリア済み
- デジタル信号の通信を抑え、従来のアナログ機と遜色のない通話品質
- 操作性が高い
- 工具なしでアクセサリーコネクタを着脱
- 好みに合わせて行えるプログラムキー
MiT5000は、モトローラ独自の厳しい信頼性テストをクリアしています。温度ショックテストや粉塵テスト、振動テストなど本体の性能を図るテストです。
簡単に破損することはないため、安心して利用することができます。
2.MiT7000
2つ目のおすすめモトローラ無線は、MiT7000です。MiT7000の特長として以下が挙げられます。
- 粉塵・防水対策
- 厚み30mm、240gと薄型・軽量
- 操作性の追求
- ストレスフリーな通信を実現
- 専用ホルスターの完備
- 長時間利用可能なバッテリー量
MiT7000の通信距離は、約1〜3km見通しのよい場所であれば最大3㎞まで通信が可能なため、イベント会場や工場であれば問題なく使用できます。
3.MiT3000
MiT3000は、人間工学とユーザビリティに基づいて設計されたUC通信可能なモトローラ無線です。MIL規格に準じた厳しい製品テストをクリアしている製品でもあるため、耐久性も高く、天候に左右されず製品を使用することができます。
その他の、MiT3000の特長は以下のとおりです。
- 業務にストレスを感じさせない操作性
- 音質に優れたスピーカーを搭載
- 用途に合わせた通信方法の選択が可能
- 約16時間持続可能なバッテリー
- 500m~3kmほどの安定した通信距離
4.CL08
CL08は、モトローラ独自の1年保証が付いています。そのため、1年間の間は、安心して使用できるのがCL08を利用した際の魅力です。
他にも、以下のような様々な特長があります。
- 厚さ約17.5mmの薄型デバイス
- 女性でも使用しやすいグリップ感
- アルカリ乾電池1本で25時間連続使用可能
- 暗い場所でも操作しやすいバックライトを完備
- 音量設定が自由自在
- CLシリーズのオーディオアクセサリーが使用可能
CL08の通信距離は、約100〜500mと長い距離には対応していません。そのため、飲食店や小売店などでの使用がおすすめです。
5.GDR4000
GDR4000の最大の特長は、簡単な手続きで利用することが可能な点です。また、車載型の無線なため、使用目的も決まっています。
GDR4000のサイズは以下のとおりです。
サイズ | |
本体 | 幅:124mm高さ:24.9mm奥行:153.8mm |
コントロールマイク | 幅:60mm高さ:120mm奥行:24mm |
重量 | 本体:870g(突起物含まず)コントロールマイク:230g(突起物含まず) |
本体とコントロールマイクが別になるため、設置場所を検討する必要があります。
6.CL268
最後にご紹介するモトローラ無線は、CL268です。CL268の特長として以下が挙げられます。
- スーパーバッテリーセーブ選択機能が搭載されていることで、最大40時間以上使用可能
- 防水・防塵性に優れた本体
- 人間工学に基づいたデザイン性
- 400mWの音声出力により、クリアに相手の声が聞こえる
- 本体の厚み17㎜の薄型
CL268の通信距離は、200m〜2㎞の範囲です。中継器にも対応しているため、更に通信距離を伸ばすこともできます。
アナログ無線は2024年11月30日で終了
アナログ無線が2024年11月30日で終了します。アナログ無線が終了されるといった背景にあるのが、簡易無線のデジタル化です。
電波は有限で希少な資源のため、無制限に使用できるものではありません。しかし、データ送信など電波の利用ニーズが高まっている昨今、電波の有効利用を促進していく必要があります。
アナログ無線よりもデジタル無線の方が効率よく電波を使用することでき、周波数の細分化やチャンネル数の増加が見込まれることから、アナログ無線の廃止が決定しました。今後、モトローラ製品を選ぶ際には、デジタル簡易無線への切替が必要になる製品があることも頭に入れたうえで、無線やトランシーバーを選びましょう。
まとめ
モトローラは1928年に創業し、現在は世界50%以上のシェアを誇るトランシーバーや無線業界を代表する企業として、高品質の製品を生み出してきました。現在も顧客満足度を高めるために日々、信頼性テストや生産性の向上などに取り組んでいます。
また、モトローラは、様々なシーンで使用されることを想定している無線が多いため、汎用性が高く重宝される商品が多くあります。
国外メーカーではあるものの、国内市場や電波法に則った製品を開発・販売しているため、日本向けに販売されている製品であれば、問題なく使用可能ですが、非正規サイトの中には海外タイプの無線が販売されている可能性も少なくありません。
モトローラの無線の購入を検討されている場合は、正規販売店からのご購入が安心です。